人が人を知るとき人は


いくら宿命(さだめ)と知ってのことでも
その日をさあさと歓迎はできない
覚悟はしていたつもりだけれど
顔を見るのが怖かった

戸惑ってしまった
その笑顔とその気丈な振る舞いに
どうして堪えればいいんだろう
込み上げるこの熱いたぎりが頬を伝う

人が愛を知るそのとき人は
なぜ後悔の念を抱くのでしょう
愛情を与えることを惜しんだ
かつての己を責めるのでしょう


何度痛みを繰り返しても
なんて都合のいい愚かな生き物
それでも忘れることの出来ない
突き刺すような苦痛も味わうはずさ

枯れてしまった庭の鶯神楽
成す術もなく朽ち果てたその姿よ
だけど思い出が種を落としました
今日もそのかわいい芽に水を撒いています

人が人を知るそのとき人は
小さな自分に気付くのでしょう
失望の果てに学ぶ愛の意味を
人はそれを人生と呼ぶのでしょう


強いアルコールで誤魔化すのはやめた
ほらもう心配ないよ


人が愛を知るそのとき人は
なぜ後悔の念を抱くのでしょう
愛情を与えることを惜しんだ
かつての己を責めるのでしょう


人が人を知るそのとき人は
小さな自分に気付くのでしょう
失望の果てに学ぶ愛の意味を
人はそれを人生と呼ぶのでしょう